住宅の不同沈下・地盤改良、自然災害による住宅被害の復旧工事等、住宅の基礎地盤の全てのご相談に応じます。WASC(ワスク)は住宅の基礎と地盤の専門会社です。

そこに住む人を守りたい

基礎塾

今日からすぐ役立つ住宅地盤行学実践道場

基礎塾のご案内

専門家コース
実践的な住宅基礎地盤を分かり易く学べるのはWASC基礎塾だけ
すでに1,100名を超える卒業生が活躍されています。
 

40数年前は地盤調査も地盤補強もあまりなされていませんでしたので、多くの住宅が不同沈下しました。その後の阪神大震災以降、地盤調査は当たり前となり、地盤補強も多く実施されてきました。
しかし2011年の東日本大震災では、近年建築された建物の上屋の被災は比較的少なく、敷地の沈下変形による被災が顕著でした。このことは住宅の地盤に生きる我々にとっての大きな課題です。
基礎塾は長期(常時)と共に短期(自然災害時)をも視野にいれて、そこに住む人々に長く安心して住んでいただくための地盤技術者育成の勉強の場,実践道場を目指しています。
近年は戸建て地盤の専門書も増えてきましたが、基礎塾は、文献に記載されていることを繰り返し説明するのではなく、長年の実務からの成功、失敗の経験を元に、分かり易く、すぐ役立ち、かつ関わる者の心に問いかける実践道場、これが基礎塾です。

インフォメーション

平素は大変お世話になり誠にありがとうございます。

弊社は本年4月11日をもちまして、創業20周年の節目を迎えることができました。ここまで歩んでこられたのも、ひとえに皆様からの温かいご支援とご指導の賜物と、心より感謝申し上げます。

創業以来の想いである「そこに住む人の生命と財産を守りたい」という志を胸に、安心・安全な住宅地盤の実現を目指し、本年も「基礎塾」を開催する運びとなりました。つきましては、以下の通りご案内申し上げます。

本講座では、従来より重視してまいりました「平時の不同沈下防止」を柱に据えるとともに、近年頻発する自然災害による宅地被害を踏まえ、「自然災害からの減災」にも焦点を当てた内容を盛り込んでおります。基礎塾の根幹となる趣旨は大切に守りつつ、新たな知見やテーマも少しずつ取り入れ、職種やご経験を問わず、皆様の日頃の業務に役立てていただける実践的な学びの場となることを目指しております。

 


[今年度も開催時期を従来から変更し、期間を短縮します]

基礎塾では、これまで毎年、年明けに年間講座の企画・ご案内を行い、4月より講座を開講、地盤調査や地盤補強工事等の施工実演見学を6月〜9月に実施してまいりました。しかし、見学時期が盛夏にあたるため、気温が35度を超える日も多く、参加者の皆様の体調への影響が懸念される状況となっておりました。こうした事情を踏まえ、昨年度より講座内容の見直しを行い、施工実演の見学時期も再検討いたしました。今年度は、以下の通り【9月から翌年2月まで】の全6回にて講習会を開催させていただきます。受講者の皆様にとって、より安全で実りある学びの機会となりますよう努めてまいります。

開催期間
2025年9月~2026年2月
講座回数
全6回(2023年までは4~11月の全8回)
平時の不同沈下ゼロは当然-事故事例・裁判事例から、地盤調査・地盤補強の注意点を再確認-

住宅を対象とした地盤調査および地盤補強は、ある住宅会社が1976年頃に不同沈下の防止を目的として取り組みを開始したのが始まりとされており、1995年の阪神・淡路大震災以降、法制度の整備とともに一気に普及し、現在に至っています。

昨今では「不同沈下は減ってきた」との声も聞かれますが、弊社で取り扱っている案件数に大きな変化は見られません。中には、「いまだにこんな施工が行われているのか」と驚くような事例や、地盤保証制度を隠れ蓑とした調査・補強工事も見受けられます。

こうした状況を踏まえ、今年度の基礎塾は単に新しい知識を得る場ではなく、現時点で「正しい」とされている調査方法や施工内容を再確認・再認識する機会と位置づけています。平時の不同沈下ゼロの実現を目指し、あらためて基本に立ち返る講座内容として構成いたしました。

これからは自然災害からの減災も目的とした地盤対策-傾斜地は土砂崩れ、石垣・擁壁の倒壊、平坦地は浸水と液状化-

近年は毎年のように、大規模な自然災害が各地で発生しています。傾斜地では土砂崩れや石垣・擁壁の崩壊、平坦地では浸水や液状化など、いずれも「地盤そのものの被害」と言えます。     

被災された方々からは、「まさか自宅が被害に遭うとは思わなかった」とのお声を、これまで幾度となく耳にしてきました。

この「まさか」を少しでも減らすために、弊社が独自に作成した『宅地の災害耐力カルテ』を活用し、宅地の安全性を事前に評価・把握することの重要性について、本講座で解説いたします。災害を「想定外」で終わらせず、備えることの第一歩として、ぜひお役立ていただければ幸いです。

自然災害からの防災・減災を今後の新事業に

ここ数年、住宅着工戸数は緩やかに減少しており、今後も大幅な増加は見込みにくい状況です。一方で、毎年各地で発生する豪雨による土砂災害や浸水など、自然災害による宅地被害は増加が懸念されています。

これまでの不同沈下対策は「平時」の宅地安定が主眼で、自然災害への備えは十分ではありませんでした。しかし今後は、防災・減災の観点から地盤調査や補強工法の選定が重要となっています。

弊社作成の『宅地の災害耐力カルテ』を活用し、宅地の健全性を把握して危険箇所を明らかにします。危険箇所には適切な対策を講じ、人的被害の防止や早期復旧を目指します。本講座では、過去の被災事例をもとに、対策手法や考え方を詳しく解説します。

大阪、東京の2会場で開催します。

第17回基礎塾を次の通り開催します。

開催場所・期間・時間

会場 内容 開催期間 会場となる
施設名※1
最寄駅 時間※2
大阪 通常講座 2025年9月~2026年2月各月1回 全6回 (1)茨木市市民総合センター
(2)WASC彩都試験場
JR京都線
茨木駅
[講座※2
10:00~16:30
[施工実演見学※2]10:00~12:00
(会場に全員集合し、バス移動の時間を含む)
東京 (1)戸田市文化会館
(2)積水ハウス建設 東京
JR埼京線
戸田駅
[講座※2
9:30~16:00
[施工実演見学※2]9:30~10:30

※1 会場は予約の都合上、変更する可能性があります
※2 天候や講座内容により変更の可能性があります

講座内容

住宅の地盤調査が始まってから40年以上が経ちますが、不同沈下事故はいまだに減少していません。その主な原因は、地盤判定の方向性そのものに誤りがあるためです。さらに、近年頻発する自然災害により、多くの宅地で被害が発生しています。

本講座では、平時の不同沈下については次に示す5大原因を正しく理解し、どのように判定すべきかを解説します。また、自然災害による宅地被害の軽減については、宅地の災害耐力カルテも用いて、宅地の自然災害に対する危険性について関心を持ち、おおまかな宅地の健全性を知る方法を解説します。

1.支持力不足 2.宅地自体の沈下 3.設計・施工ミス 4.自然災害 5.近隣工事

会場と日程※1※2 講座
大阪 東京
9月26日(金) 9月9日(火)

講座名と講師

不同沈下の現状と関係法令 (髙森洋)

講座内容

  1. ■ 自己紹介·確認試験
    ■ 不同沈下の歴史と法整備

    ・住宅業界の取り組み
    ・自然災害後の取り組み
    ・不同沈下の原因とその比率の推移

  2. ■ 告示1113号を解説
    ■ 支持力度不足の事故は少ない

    地耐力と支持力の違い
    ・住宅の傾斜と不同沈下、沈下量と傾斜角
    ・建物重さの地中分散と荷重による沈下
    ・飽和土と不飽和土
    ・硬い地盤と軟らかい地盤の違い

施工実演の有無と施工協力会社 /ゲスト講師/講演テーマ※3

実演:無し
ゲスト講師:(株) 江藤建設工業 代表取締役社長 江藤將志氏
講演内容:「曳家を学ぶ」

10月30日(木) 10月23日(木)

講座名と講師

地盤沈下と表層の地盤改良工法 (髙森洋)

講座内容

  1. ■ 飽和地盤の支持力度

    ・地盤調査方法が違えば支持力度が異なる

  2. ■ 飽和地盤へ盛土した場合の沈下と沈下させないための方法
    ■ その他の知っておきたい工法

    ・土のう工法 理論整備済で土木中心に施工実績多数
    揺れの減衰効果あり
    湧水がある宅地の地盤補強として多数実施経験あり
    住宅の地盤改良で一番早く普及した工法
    ・表層改良 安価で手軽に施工可能
    品質確保が難しい (土質、水位、施工体制、締固め機械、途中の品質確認等)
    ・版築工法 朝鮮半島から伝来し、飛鳥寺で施工
    法隆寺の事例
    現代の施工を実体験

  3. ■ 不飽和 (盛) 土による事故例と沈下量の予測

    ・mv式で沈下量算定

施工実演の有無と施工協力会社 /ゲスト講師/講演テーマ※3

実演:無し
ゲスト講師:太洋基礎工業 (株) 環境開発部 本間亮一様
講演内容:「既存杭の引抜きを学ぶ」

11月中旬
(予定)
11月25日(火)

講座名と講師

不同沈下を防ぐための地盤調査方法 (髙森剛)

講座内容

  1. ■ 地盤調査を見て理解する / SWS試験、ボーリング、平板載荷試験

    ・SWS試験 見るべきポイント
    自沈と自沈層の理解
    地盤を断面で評価する
    手回しと全自動試験機の違い
    SWS試験のタブー
    ・現場試験と同じく必要な資料(旧版地図他)調査

施工実演の有無と施工協力会社 /ゲスト講師/講演テーマ※3

実演・大阪(株) WASC基礎地盤研究所、 (株) トラバース 実演・東京:(有) 近藤地質調査所、 (株) トラバース

12月中旬
(予定)
1月中旬
(予定)
12月23日(火)
1月中旬
(予定)

講座名と講師

不同沈下を防ぐための地盤補強工法 (髙森剛)

講座内容

  1. ■ 鋼管杭・柱状改良等を間近で見て理解する
    ■ 周面摩擦力に大きく依存して住宅を支える柱状改良は、「全品質現場実現工法」

    ・柱状改良の支持力構成
    ・弱点:固まらない土、湧水、六価クロム、長さ、太さ

  2. ■ 鋼管杭の支持力構成

    ・自然災害にも強い工法だが、鋼材の値上がりで使い辛くなっている
    ・弱点 : 先端支持地盤への貫入、継手の強度

施工実演の有無と施工協力会社 /ゲスト講師/講演テーマ※3

12月中旬(予定)、1月中旬(予定) 実演: (株) トラバース
ゲスト講師: (株) トラバース 代表取締役 佐藤克彦氏
講演内容:「地盤対策を学ぶ」

12月23日(火)、1月中旬(予定) 実演: 無し
ゲスト講師: ハイスピードコーポレーション(株) 監査役 堀田誠氏
講演内容:「砕石工法を学ぶ」

2月中旬
(予定)
2月下旬
(予定)

講座名と講師

自然災害に強い宅地と地盤補強工法 (髙森剛)

講座内容

  1. ■ 「宅地の災害耐力カルテ」の紹介

    ・新築住宅着工は減少中、この先の新しい事業の一つは「宅地の減災事業」
    ・そのために作成した「宅地の災害耐力カルテ」に基づいて解説
    ・土砂災害(宅地の立地):危ない宅地と新築時の設計と施工
    ・豪雨による浸水:浸水し易い宅地(立地)の見極め方と対策例
    ・擁壁・石垣の倒壊:危ない擁壁・石垣の見極め方と補強方法例
    ・道路に面したブロック塀の倒壊:調査方法と倒壊防止工例
    ・確認試験

※1 開催日が「予定」の講座については、日程が決定次第受講生の皆様にご連絡いたします
※2 大阪・東京何れの会場でも受講可能です
※3 講座の内容は、変更・入れ替えの可能性があります

従来技術だけでなく新技術の施工の見学で刺激を受けながら理解

毎月の宿題で地盤沈下を分かり易く理解

締固めの違いによる硬さの違いを確認

空隙が多い地盤の沈下確認

受講費用

初めて受講される方へ

一部の講座のみの受講も可能ですが、各講座は連動しており、一部の講座のみ受講では分かりづらいと思います。このため、初めて受講される方は全ての講座を受講される事をお勧めいたします。

再受講のお勧め

基礎塾は過去16回開催しており、その時代、時期を見据えながらカリキュラムを組み、解説して参りましたので、当初の内容と現在の内容では大きく変わっている内容が多数あります。このため、以前受講された方々にも現在の知見を再確認して頂きたく、再受講をお勧めしております。なお、受講料は通常受講の半額とさせていただきます。

1:受講費用
詳しくは「受講費用一覧」をご覧ください。»受講費用一覧(PDF)へ
2:受講費用の割引特典

重複の割引はできかねますのでご了承ください。

  • 今回初めての方
    下記のいずれかに該当の場合は、受講費用を講座毎に1,000円割引します。
    (イ) 全講座受講のお申し込みを頂き、初回講座までに全額をお振込みいただける方
    (ロ) 次の何れかに該当する会社の社員
      ・WASCパイプフォームをお買い上げいただいている会社
      ・改良体の一軸圧縮試験をご用命いただいている会社
  • 再受講の方:通常費用の半額といたします。
  • 学生の方:通常費用の半額といたします。

受講のお申し込みとお支払い

1:お申し込み方法
申込書にご記入のうえ、メールまたはFAXでお申し込みください。内容確認後に受付書をメールにて返信いたします。
»受講申込書(PDF)
2:お支払い方法
受講費用のお支払いは下記の通りです。ご留意ください。
・初回講座前に全額お振込みいただく
・各講座毎に前日までにお振込みいただく
※途中で欠席された場合、原則として返金致しかねますが、代理受講は構いません。

著書のご紹介

購入を希望の方は、受講申込書にその旨を記載してください。
  • (1)PHP研究所刊「地盤と基礎100の疑問」(1,257円/冊 税込、送料別)
  • (2)講談社刊「地震に強い家にできる80の方法」(1,430円/冊 税込、送料別)

講座で使用する副教材

  • (3)『住宅が傾かない地盤 基礎のつくりかた』 設計者なら知っておきたい 診断・補強技術(学芸出版社) (2,970円/冊 税込、送料別)
  • (4)宅地の災害耐力カルテ」 (WASC基礎地盤研究所)(1,100円/冊 税込、送料別)
  • (5)「宅地の災害耐力カルテ 解説書」(WASC基礎地盤研究所)(2,200円/冊 税込、送料別)

『住宅が傾かない地盤 基礎のつくりかた』 設計者なら知っておきたい 診断・補強技術

全講座で使用します
昨年、髙森洋が3冊目の著書を出版しました。長年の基礎塾で解説してきた内容をまとめたものです。
あえて専門書とせず、業界経験の少ない若手の方でも気軽に読んでいただけるように書きました。

定価:本体2700円 + 税
体裁:A5判・216頁

『宅地の災害耐力カルテ』
『宅地の災害耐力カルテ解説書』

2月の講座で使用します
自然災害による宅地被害対策の第一歩として、宅地の自然災害に対する危険性について関心を持ち、おおまかな宅地の健全性を診断するツールです。

宅地の災害耐力カルテ(A4判・36頁)
宅地の災害耐力カルテ解説書
(A4判・140頁)

※1と2を同時にお買い求めの場合は、2,200円(税込・送料別)とさせていただきます
※いずれの書籍も講座当日に受付で内容確認の上での購入も可能です(この場合は後日お振込みをお願いいたします)

をお受けしています。
「基礎塾に参加したいが、大阪は遠いので…」、あるいは「このテーマだけ話して欲しい」などのご要望を沢山頂いておりますので、それにお応えして、ご希望の場所へ出向いて出張開催も致します。お気軽にお申し出ください。
皆様の地域の風土、地盤に合わせた内容で「あなたの街の基礎塾」で良い物造りを推進しましょう。

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